2012年12月31日月曜日

Redmine XLS Export pluginへの機能追加

以前、Redmine XLS Export plugin をgithubに入れて機能追加をしたりしてました。
ただ、0.2.0から大きくソースが変更されて以来、放置していました orz

過去のブログ
フォーラムに新しい翻訳が上がったのを機に、リポジトリを整理して対応をしました。
https://github.com/two-pack/redmine_xls_export

リポジトリの整理

上記の通り、大幅なソース変更が入ったこともあり、以下の2つのブランチを作って整理しました。

  • officialRedmineのプラグインサイトで公開されているオフィシャルのソースを入れているブランチ。
    XLS Exportプラグインは、作者がリポジトリでの公開をしていない(RedmineのプラグインサイトでZIP形式で展開されている)ので、追いやすいようにという意味もあります。
  • featuresRedmineのフォーラムでは、有志の方たちが翻訳などをアップしています。これらの取り込みや、後述するような個人的な機能追加などを行うブランチとして作りました。

次のリリースがあったら、 official へ追加してから features にマージ、と言う形で管理していけるといいかなと考えています。

日付の形式を指定する機能追加

以前のバージョンで追加していた機能に関して、0.2.x用に変えて機能追加しました。コミットは以下です。
https://github.com/two-pack/redmine_xls_export/commit/0a5b1e68ca68c38dc46e075aaf506b7b8c7156bb

以前のバージョンで追加機能に対しても翻訳を頂いていたので、その辺も取り込みつつ対応しました。


今回、この辺なんとかしないとなあ、、、と思ったのは、ALminiumのプラグインリストに、上記githubのアドレスから取得しているのがコメントアウトされていたこと。
せっかく使ってもらっていたのに、放置して使ってもらえなくなったのは残念だったなあ、、、と思い、整理をはじめました。
今後も、フォーラムをウォッチして翻訳など最新の状態を取り込んでいけたらなと思っています。

2012年12月11日火曜日

Springで提供されているモッククラス [Spring Framework Advent Calendar 2012 11日目 #jsug ]

Spring Framework Advent Calendar 2012の11日目です。
4巡目!間に合うか!(今23:50w)

Spring Frameworkではテスト用のモッククラスが提供されています。

一例としてMockHttpServletResponseを使ったテストケースが以下のようなものです。
@Test
public void testGetName_Tom() throws Exception {
  MockHttpServletResponse response = new MockHttpServletResponse();
  assertThat(sut.getName(response, 1), is("Tom"));
  assertThat(response.getStatus(), is(HttpServletResponse.SC_OK));
}

テスト対象のメソッドはコントローラーのもので、HttpServletResponseを引数に取っています。
@RequestMapping(value = "/person/name/{id}", method = RequestMethod.GET)
 public @ResponseBody String getName(HttpServletResponse response,
           @PathVariable int id) {
  if(id == 1) {
   return "Tom";
  }
  
  response.setStatus(HttpServletResponse.SC_NOT_FOUND);
  return "Not found.";
 }

HttpServletResponseのようなインスタンス化できないものについて、モックがあらかじめ用意されているのは非常に便利です。うまく使ってJunitを書きたいですね。

ソース全体はここでアップしています。ざっくりな内容なのはご容赦を。。。
https://bitbucket.org/twopack/jsonrest/commits/f7038c946113f538ffc4d5ee1cd729d5

2012年12月9日日曜日

Spring Frameworkについての情報 [Spring Framework Advent Calendar 2012 9日目 #jsug ]

Spring Framework Advent Calendar 2012の9日目です。
3巡目!繋ぎますw

Spring Frameworkについての情報ってどこにあるんだろう?
ということで、ぐぐったり、今まで見たものを覚えている範囲でまとめてみます。
Spring使いはじめて間もないので、そういう人向けになるといいなあ、と思っています。


ぐぐってみたもの


SpringSource.org


まずは、本家本元。チュートリアル、ニュース、開発者ブログなどがあります。
ニュースはRSSもあります。

日本Springユーザ会


日本Springユーザー会は、日本におけるSpringの情報交換を目的としたコミュニティです。
今回ぐぐって参加したのは、ないしょですw

Spring Framework - Wikipedia


日本語でまとまっているので、概略を掴むにはいいのでは?


今までにみたもの


Spring 3 MVC Hello World Example


Spring MVCのチュートリアルを書いてあるブログ。
なんとなくわかりやすそうだったので、これで写経してみました。

Spring 3.x - Spring MVC - Advanced topics


Spring3でのアノテーションについて、概略の説明がスライドになっています。

Spring 3.x - Spring MVC


こちらはSpring MVCの説明のスライド。

Spring 2.5:Spring MVCの新機能


Spring3の記事ではないですが、Spring MVCの機能を知るという意味では、わかりやすかったものです。
特に 暗黙のModel については、ソースはいろいろなところで見ましたが、どういうことかは、ここでやっとわかりました。


さいごに


もっと、いろいろな情報があると思います。特に日本語でも。
ここは必見というのがあれば、ぜひ教えてもらいたいなあ、と思います。

さて、無理矢理w繋いでみましたが、10日目は!?

2012年12月7日金曜日

MappingJacksonJsonViewを使ってみる [Spring Framework Advent Calendar 2012 7日目 #jsug ]

Spring Framework Advent Calendar 2012の7日目です。
2巡目!

これまた先日ブログで書いた二番煎じですが、Spring MVCでJSONを返すViewの例です。
ソースはここにあります。

サーブレットの設定

とりあえず、ソースです。
<beans:bean xmlns="http://www.springframework.org/schema/beans" 
class="org.springframework.web.servlet.view.ContentNegotiatingViewResolver">
  <property name="mediaTypes">
    <map>
      <entry key="json" value="application/json" />
    </map>
  </property>
  <property name="defaultViews">
    <list>
      <bean class="org.springframework.web.servlet.view.json.MappingJacksonJsonView">
        <property name="prefixJson" value="true"/>
      </bean>
    </list>
  </property>
</beans:bean>

ContentNegotiatingViewResolver は、リクエストのAccept headerやファイル名をもとにViewを解決します。
map で指定しているのは、 key がファイルの拡張子、 value がコンテンツタイプです。
defaultViews は、ViewResolverのチェーンでViewが解決できない場合に使われるViewを指定します。
今回は、ここで MappingJacksonJsonView を指定することでViewとして使用するようにしています。


コントローラー

こちらは非常にやっつけなコードになっていますw
@RequestMapping(value = "/person/{id}", method = RequestMethod.GET)
public @ResponseBody Person getPerson(@PathVariable int id, Model model) {
  Person person = new Person();
  person.setId(id);
  person.setName("Tom");
  return person;
}

@ResponseBody をつけてPOJOを返すことでレスポンスはJSONになります。
以下のサイトで詳しく説明されています。 #私が今書いている意味って(ry



上のコードでは、以下のようなJSONが出力されます。
{"name":"Tom","id":1}

最後に

今回は MappingJacksonJsonView でしたが、他にもSpringで使えるViewはあるので、それらをうまく使うといろいろなことを簡単に行えそうですね。

8日目は @mike_neck さん、よろしくお願いします!

2012年12月5日水曜日

Spring + Thymeleafでデザインの分離を進める(のとっかかり) [Spring Framework Advent Calendar 2012 5日目 #jsug ]

Spring Framework Advent Calendar 2012の5日目です。

とっかかりということで、Hello Worldです。
以前のブログでもこの組み合わせについて書いていますが、導入を含めて少しまとめた形で書いていこうと思います。
以下の環境で確認しています。

  • Max OS X 10.7.5
  • Eclipse JavaEE Juno SR1
  • JDK 1.6
  • Spring MVC 3.1.1.RELEASE
  • Thymeleaf 2.0.13


プロジェクト作成


Spring MVCテンプレートからのプロジェクト作成

Spring MVCのテンプレートからプロジェクトを作ります。
Eclipseで、
New -> Other -> Spring Template Project -> Spring MVC Project
から作成します。ウィザードを完了した状態で私の環境ではプロジェクトにエラーがある状態でした。これらは以下を実行して解消しました。
  • Run -> Run As -> Maven BuildGoalscompile を指定して実行する。
  • プロジェクトで右クリックして Maven -> Update Project を選択する。

Thymeleafのライブラリを依存関係に追加

Spring 3.xでThymeleafを使う場合には、 thymeleaf-spring3 を使用します。
使用するには、Mavenのpom.xmlに以下を追加します。
<dependency>
 <groupId>org.thymeleaf</groupId>
 <artifactId>thymeleaf-spring3</artifactId>
 <version>2.0.13</version>
</dependency>

テンプレートエンジンの変更

Spring MVCのテンプレートで作成されるプロジェクトは、JSPのテンプレートエンジンを使ったHello Worldです。これをThymeleafのテンプレートエンジンに差し替えます。

サーブレットの設定

サーブレットの設定ファイルを以下のように書き換えます。
<beans:bean id="templateResolver" class="org.thymeleaf.templateresolver.ServletContextTemplateResolver">
 <beans:property name="prefix" value="/WEB-INF/templates/" />  
 <beans:property name="suffix" value=".html" />
 <beans:property name="templateMode" value="HTML5" />
</beans:bean>
 
<beans:bean id="templateEngine" class="org.thymeleaf.spring3.SpringTemplateEngine">
 <beans:property name="templateResolver" ref="templateResolver" />
</beans:bean>

<beans:bean class="org.thymeleaf.spring3.view.ThymeleafViewResolver">
 <beans:property name="templateEngine" ref="templateEngine" />
</beans:bean>

templateResolverproperty の意味合いは以下の通り。
  • prefixsuffix は、Viewテンプレートの検索先を指定します。この場合は、 /WEB-INF/templates/*.html からViewテンプレートを探します。
  • templateMode は、Viewテンプレートで使用する形式を指定します。
  • 指定できる形式は、ここを参照してください。

テンプレートの置き換え

Hello WorldのJSPのテンプレートからThymeleafのテンプレートに置き換えます。
サーブレットの設定で書いた通り、 /WEB-INF/templates を作成してベースにするHTMLファイルを置きます。
今回は、 home.jsphome.html とリネームして、JSPテンプレートのプロジェクトを実行した際に生成されたHTMLを中身としました。
この時点では、動的に出力は変化しません。

動的な出力

JSPテンプレートのHello Worldでは、現在時刻を表示するようになっていました。
同じことをThymeleafテンプレートでもやってみます。

データの作成

コントローラーの home メソッドは以下のように書き換えます。
@RequestMapping(value = "/", method = RequestMethod.GET)
public String home(Locale locale, Model model) {
 logger.info("Welcome home! The client locale is {}.", locale);
 
 Date date = new Date();
 DateFormat dateFormat = DateFormat.getDateTimeInstance(DateFormat.LONG, DateFormat.LONG, locale);
 
 String formattedDate = dateFormat.format(date);
 
 String message = "  The time on the server is " + formattedDate + ". ";
 
 model.addAttribute("serverTimeMessage", message );
 
 return "home";
}

JSPからの変更点はL10〜12です。
Thymeleafでは後述するようにHTMLのタグ属性で置換対象を指定します。このため、タグの中身全体を message で作成して serverTimeMessage 属性でViewに渡しています。

テンプレートでのデータの受け取り

テンプレートを以下のように変更して、コントローラーからの serverTimeMessage を出力に反映します。
<P th:text="${serverTimeMessage}">  The time on the server is 2012/12/05 10:01:10 JST. </P>

th:text でコントローラーで設定した serverTimeMessage を指定しています。実行時にタグの中身が置き換わります。
th:text と属性で指定することで、タグの中身を想定する内容でHTMLに記述する事ができ、HTMLのみをブラウザで表示した場合にも、実行時と同様の表示が可能になります。これによって、デザインと実装の分離が進む事がThymeleafの利点となります。


まとめ

ここまでで実行するとJSPテンプレートと同様に現在時刻を表示するHello Worldができました。
Thymeleafのテンプレートで指定できる属性は、 The Standard Dialect としてTurtorialに記載があります。ここではごく簡単な例でしたが、他にもいろいろな指定が可能です。
また、Springと合わせた使い方についても別のTurtorialとしてまとまっています。今回はこれを参考にしています。

最後に、ソースについてはここで公開しています。セクションの単位でコミットしました。


6日目はKouhei Tokiさんです!よろしくお願いします!

RedmineプラグインをGitHub Actionsでテストする

Redmine Advent Calendar 2019 の Qiita で書きました。追っかけで もう一つ 。 Travis-CIで行っていたRedmineプラグインのCIを、GitHub Actionsに変更したものです。 GitHub Actionsをやってみようという...